KARUNA TI LA
カルナティーラ
ブログ
神棚仏壇の火事対策
年頭から連日のように火事のニュースも聞こえてきますが、文京区の目白御殿、旧田中角栄邸で大火事がありました。
人的被害がなくて何よりでしたが、火事はあらゆるものを灰燼に帰してしまうので怖いです。
当初の報道では仏壇で焚いた線香が原因のような印象でしたが、放火ではないかという話も出てきたようです。
それはさておき、神棚、仏壇は火を使いますので気をつけないといけません。
通常、線香そのものは、倒れたり、可燃性のものに接触したりしない限りは火事にはならないと思います。
束で点火したり、風が強かったりすると炎が上がる事がありますが、屋内だとあまりないかもしれません。
適宜、灰に埋まっている線香の下部の燃え残りを片付けて、溜まらないようにしておくのも大切。
我が家は灰を使わないので毎度毎度燃えさしは片付けています。
ロウソクのほうはもろ火なので特に気を付けないといけません。
大先生の望月先生の本には、拝む時に一度付けたロウソクを途中で消すのはご神霊に対して非礼なので、ロウソクは最後まで燃やし尽くすように、というお話が出てきます。
これに関して先生に聞いた時は、そうはいってもお寺では大きなロウソクを使用していて危険なため、お勤めが終わったら消していますとの事でした。
安全第一です。
私のお客さんも毎日、神棚、仏壇で礼拝される方も多いのですが、できれば安全かつ最後までおろうの炎を燃やし尽くしたい。
神棚、仏壇は五行の木火土金水の体現だから、本物の火を使いたい。
火は結界でも目印でもあります。
電気では代わりになりません。
そこで、短いロウソクをおすすめしています。
絶対的な原則として、火元から目を離さない事。
高齢のご家族や小さいお子さんがいるご家庭は、安全を考慮して電気もありでしょう。
ロウソクを使う場合は、火を灯して拝み終わると同時に火が消えてくれるくらいが、家庭での理想ではないでしょうか。
短いので5分ロウソクがあります。
『灯しび5』。我が家の愛用品。
神棚で短い祝詞をするくらいの時に丁度良いです。
仏様の時も般若心経なら、このロウソクで丁度いいくらい。
ロウソクにも5分、10分、15分、20分と長さはいろいろあって、自分の拝むペースで選べます。
我が家の日課で、
1、懴悔文
2、開経偈
3、観音経偈文
4、毘沙門天王功徳経
5、真言各種
6、回向文
この1~6をやると一人分が10分ほどなので、夫婦で順番に拝するため20分のロウソクも使っています。
私のお経が終わる頃合いに火も消えるので、本当に丁度良い。
このように、ご自分のお勤めの長さに合わせて用意しておくといいですね。
神棚やお仏壇の中にあれこれ物を置いているお宅も散見されますが、お仏壇の中は常にスッキリとさせておくのも大事です。
関係のない物は置かない。
線香やロウソクは安定する器具で立てる事も大事です。
基本的に線香を寝かせるのは真宗、それ以外のお宅の仏壇では立てます。折るのは動物の供養の時です。
インド香を焚く方は、燃焼時間が長いため、灰を受ける皿を十分な大きさに、香もぐらつかないように、まっすぐしっかり立ててください。
火の取り扱いは間違いのないように、年頭に気を引き締めていきましょう。
追記:日課の1~6は毘沙門天様のご供養で行うので、仏壇でやっているわけではありませんから誤解のないように。ご先祖様にはお家の宗派のお経をあげてください。